中学受験に出題された水平社宣言

今年、有名中学校からも出題されました。
小学生にこれを問う精神はある意味衝撃的な事でありました。
心底グッとくる教育とも感じましたので、一読ご覧ください。

 

水平社宣言とは(大分県日田市HPより)
 

2022年(令和4年)3月3日で我が国初の人権宣言である「水平社宣言」が出されて100年を迎えます。
この宣言は、1922(大正11)年3月3日、京都市にある岡崎公会堂に部落差別に苦しむ人々が全国各地から集まり、差別からの解放と人間としての自由、平等の権利を自らの手で取り戻そうと創立した「全国水平社」の創立大会で読み上げられました。
水平社宣言の“水平社”は、「人間は生まれながらにして平等な存在である」という理念から名付けられ、宣言の最後に書かれた「人の世に熱あれ、人間に光あれ」という言葉には、「人間を尊敬し、大切にし合うことで差別はなくしていける」という願いが込められています。また、宣言の原文には、長い歴史の中で不当な差別を受けてきた人々の痛切な思いとともに、すべての人があらゆる差別を受けることなく、人間らしく生きていける社会の実現を願う気持ちが込められています。
水平社宣言に込められた被差別の立場にある人々の願いに思いをはせるとともに、次世代を担う子どもたちのためにも、全ての人の人権が尊重される心豊かな社会の実現を目指し、一人ひとりが差別をなくす行動を続けていくことが大切です。

要約分
 
全国各地にちらばっている、被差別部落の仲間たちよ、団結しよう。
長い間、いじめられてきた仲間たちよ、明治になって50年の間、さまざまな方法と、多くの人々によってなされた私たちのための運動は、何のありがたい効果ももたらさなかった。
それは、そのすべてが、私たち自身が、また他の人々が、つねに人間を侮辱してきた罰だったのだ。これまでなされてきた、人間を軽んじ、憐れむような運動は、逆に多くの被差別部落の兄弟の思いを堕落させてきた。このことを思えば、今、私たちの中から、人間を尊敬することによって、私たち自身を解放するため、自らの自由と平等をもとめる集団運動を起こすことは、当然のことである。
仲間たちよ、私たちの祖先は自由と平等を心から求め実行してきた者だった。
厳しい支配政策の犠牲者であり、たくましく社会や文化を支えてきた者であったのだ。
しかし、ケモノの皮をはいだことで、周りの人から優しいまなざしを奪われた。ケモノの心臓を裂いた代わりに私たちは、暖かい人間の心を引き裂かれた。そこへあざけりと、くだらない唾まで吐きかけられたのだ。だが、私たちの中には、なお誇りある人間の血が、枯れずに流れていたのだ。
そして、私たちはその血を受け継ぎ、人が神のように大切にされる時代に出会ったのだ。
その犠牲者の我々が差別を投げ返す時がきたのだ。殉教者キリストのように、荊(いばら)の冠(かんむり)を祝福される時が来たのだ。
我々が差別を受けてきた者であることを誇りうる時がきたのだ。
私たちは、自分自身をいやしくする言葉や、臆病になったりして、祖先をはずかしめたり、人間自身をおとしめたりしてはならない。人の世がどんなに冷たいか、人間を大切にすることが本当はどんなことであるかをよく知っているからこそ、私たちは、心から人生の熱と光を求め、その実現をめざすのである。
水平社はこのようにして生まれた。
人の世に熱あれ、人間に光あれ
 
1922年(大正11年)3月3日
 
出展:大分県教育委員会
部落問題学習推進のための指導資料 『水平社宣言より学ぶ』より

 

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